一般問題
医師国家試験 第110回 問199
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77歳の男性。易転倒性と認知症とを主訴に来院した。1年前から歩行速度が遅 くなっていた。1か月前から転倒や物忘れも出てきたため、心配した家族に連れら れて受診した。意識は清明。体温36.4°C。脈拍72/分、整。血圧148/82mmHg。 呼吸数16/分。SpO 98%(room air)。Mini-Mental State Examination〈MMSE〉は 22点(30点満点)。上下肢の筋力と腱反射とに異常を認めない。病的反射と感覚障 害とを認めない。歩行はすり足、小刻みで、歩隔は広い。頭部MRIのT1強調冠 状断像(別冊No. 18)を別に示す。 治療として適切なのはどれか。

正解と解説
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正解 c
脳室腹腔短絡術
歩行障害(小刻み・すり足で歩隔が広い)、認知機能低下、易転倒という経過に加え、頭部MRIで脳室拡大に対して高位円蓋部の脳溝が狭小化する所見を認めることから特発性正常圧水頭症が考えられます。髄液の排除により症状の改善が期待でき、治療としては脳室腹腔短絡術が有効です。抗認知症薬やレボドパでは歩行障害は改善しません。