一般問題
医師国家試験 第110回 問198
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70歳の男性。傾眠状態と見当識障害のために、かかりつけの診療所から紹介さ れて来院した。4か月前から食道癌に対して抗癌化学療法を行っており、1か月前 からはバソプレシン拮抗薬も併用していた。この数日は全身«怠感と食欲不振があ るため、かかりつけの診療所で点滴を受けていたが、傾眠状態と見当識障害が出て きたため紹介されて受診した。問いかけに応答はできるが反応は遅く内容は必ずし も適切でない。身体所見に異常を認めない。尿所見:比重1.012、蛋白(−)、糖 (−)。血液生化学所見:アルブミン3.9g/dL、尿素窒素11mg/dL、クレアチニン 0.7mg/dL、尿 酸1.3mg/dL、血 糖90mg/dL、Na119mEq/L、K4.0mEq/L、 Cl87mEq/L、Ca9.6mg/dL。 この患者にまず行うべき対応はどれか。
正解と解説
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正解 a
水制限
血清Na119mEq/Lの低ナトリウム血症に低尿酸血症と低めの尿素窒素を伴い、脱水や浮腫といった体液量異常の所見がないことからSIADHが考えられます。治療の基本はまず水分摂取制限で、体内の自由水を減らして血清Naを是正します。急速な補正は浸透圧性脱髄症候群を招くため、補正速度に注意が必要です。