一般問題
医師国家試験 第110回 問470
470 / 500
31歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。3か月前から全身z怠感があったが、 最近1か月で症状が増悪し、昨日から呼吸困難が出現するようになったため受診し た。意識は清明。身長175cm、体重62kg。体温36.5°C。脈拍84/分、整。血圧 124/74mmHg。呼吸数20/分。SpO 96%)room air)。胸部の聴診でIII音とIV音と を聴取する。両側の胸部でwheezesを聴取する。両側の脛骨前面に圧痕を残す浮 腫を認める。血液所見と血液生化学所見とに異常を認めない。心電図は心拍数 82/分の洞調律で、その他に異常所見を認めない。胸部エックス線写真では心胸郭 比60%で肺うっ血を認める。心エコー図)別冊No. 14A、B)を別に示す。 最も考えられる疾患はどれか。

正解と解説
表示する
正解 a
拡張型心筋症
若年男性に左心不全と右心不全の症状がそろって出現し、心胸郭比60%と心拡大、III音・IV音、肺うっ血を認め、心エコーで左室内腔の拡大とびまん性壁運動低下を示す場合は拡張型心筋症が最も考えられます。肥大型心筋症や大動脈弁狭窄症では左室壁の肥厚と収縮能の保持が特徴で、心アミロイドーシスでは著明な壁肥厚と拡張障害を呈します。