医師国家試験 第110回 問474
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65歳の女性。繰り返す発熱、咳嗽および呼吸困難のため入院中である。10日前 に発熱、咳嗽および呼吸困難のため来院した。胸部エックス線写真で全肺野に陰影 が認められたため、ニューキノロン系薬を処方された。治療開始後1週間経過した が症状が増悪したため入院となった。入院後、血液培養や喀痰培養から原因菌は検 出されなかった。ペニシリン系抗菌薬を投与され、5日後には症状および胸部エッ クス線写真の所見が改善したため退院となった。しかし、帰宅した翌日に発熱、咳 嗽および呼吸困難が再発し、再度入院となった。喫煙歴はない。再入院時、意識 は清明。身長153cm、体重53kg。体温38.0°C。脈拍84/分、整。血圧120/70 mmHg。呼吸数28/分。SpO 88%)room air)。頸静脈の怒張を認めない。心音に 異常を認めない。呼吸音は背部にfine cracklesを聴取する。下腿に浮腫を認めな い。血液所見:赤血球486万、Hb13.9g/dL、Ht41%、白血球9,800)桿状核好中 球9%、分葉核好中球53%、好酸球1%、好塩基球1%、単球5%、リンパ球31 %)、血小板26万。血液生化学所見:LD280IU/L)基準176〜353)、尿素窒素9.6 mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL。CRP4.5mg/dL。動脈血ガス分析)roomair): pH7.48、PaCO 35Torr、PaO 60Torr、HCO −25mEq/L。再入院時の胸部エッ 2 2 3 クス線写真)別冊No. 17A)と胸部CT)別冊No. 17B)とを別に示す。 可能性の高い疾患はどれか。


正解と解説
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過敏性肺炎
入院して原因環境から離れると症状と陰影が改善し、帰宅した翌日に再燃するという経過は、環境中の抗原曝露で発症する過敏性肺炎に特徴的です。両側背部のfine cracklesと低酸素血症、胸部CTでのびまん性のすりガラス影や小葉中心性粒状影も合致します。培養で原因菌が検出されず抗菌薬で改善しない点も感染症を否定する根拠となり、抗原の回避が治療の基本です。