一般問題
医師国家試験 第110回 問480
480 / 500
58歳の女性。入院中に突然の呼吸困難と左前胸部痛とを訴えた。3日前に自宅 火災で下半身にII度20%の熱傷を負い、ベッド上で治療を継続していた。今朝、 突然、呼吸困難と左前胸部痛が出現した。意識は清明。身長152cm、体重68kg。 体温36.1°C。脈拍112/分、整。血圧110/76mmHg。呼吸数24/分。SpO 88% )room air)。胸部の聴診でII音の亢進を認め心雑音は聴取しない。呼吸音に異常を 認めない。胸部エックス線写真で異常を認めない。心電図は、心拍数120/分の洞 性頻脈以外には明らかな異常を認めない。SpO は直前まで98%であった。 確定診断のために最も有用な検査はどれか。
正解と解説
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正解 c
胸部造影CT
広範囲熱傷後にベッド上安静が続く状況は静脈血栓塞栓症の高リスクであり、突然の呼吸困難、胸痛、頻脈、低酸素血症とII音の亢進を認めながら胸部エックス線写真に異常がない点は急性肺血栓塞栓症に典型的です。確定診断には造影CTによる肺動脈内血栓の直接描出が最も有用です。心筋逸脱酵素や冠動脈造影は急性冠症候群を、KL-6や呼吸機能検査は間質性肺疾患を対象とする検査です。