医師国家試験 第110回 問471
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19歳の男性。交通外傷のため救急車で搬入された。オートバイを運転中に転倒 し、右側腹部をアスファルト路面に強打した。搬送中は意識清明で脈拍100/分、 整。血圧120/80mmHg。事故発生から病院への搬送は約45分。搬入後、呼びか けには反応するが時々意識が途切れる。脈拍112/分、整。血圧90/60mmHg。呼 吸数18/分。SpO 96%)リザーバー付マスク 10L/分 酸素投与下)。心音と呼吸音 とに異常を認めない。右腹部は膨隆し圧痛がある。血液所見:赤血球330万、Hb 11.4g/dL、Ht33%、白血球12,800)桿状核好中球2%、分葉核好中球78%、好酸 球2%、好塩基球1%、単球3%、リンパ球14%)、血小板17万。血液生化学所 見:総蛋白6.0g/dL、アルブミン3.9g/dL、AST40IU/L、ALT42IU/L、LD 189IU/L)基準176〜353)、尿素窒素23mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、Na 141mEq/L、K3.7mEq/L、Cl107mEq/L。CRP0.4mg/dL。直ちに乳酸リンゲ ル液の投与を開始した。尿道カテーテルを留置すると血尿を認める。腹部造影CT の冠状断像)別冊No. 15)を別に示す。輸血を行いながら選択的右腎動脈塞栓術を施 行したが血圧は84/52mmHgと上昇しなかった。 次に行うべき治療として適切なのはどれか。

正解と解説
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開腹止血術
外傷性腎損傷に対して選択的動脈塞栓術を行っても血圧が改善しない場合は、止血が得られていないか他部位の損傷が併存していると判断し、開腹による止血術に移行します。循環動態が不安定なまま待機することは許されません。腎瘻造設や自家腎移植は止血手段ではなく、静脈塞栓術も出血制御には有効ではありません。