一般問題
医師国家試験 第111回 問487
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51歳の女性。下腹部の違和感と腹満感とを主訴に来院した。48歳で閉経。閉経 まで月経痛が強く、子宮内膜症と診断されたことがある。身長161cm、体重58 kg。体温36.5°C。脈拍76/分、整。血圧124/84mmHg。下腹部に恥骨上#cmに 達する可動性のない腫瘤を触知し、軽度の圧痛を認める。血液生化学所見:CEA 1.6ng/mL)基準5以下)、CA19-9 34U/mL)基準37以下)、CA125 116U/mL)基 準35以下)。CRP0.7mg/dL。開腹手術を施行した。術前の骨盤部MRIのT2強 調水平断像)別冊No. 20A)、矢状断像)別冊No. 20B)及び手術で摘出した組織の充 実部分のH-E染色標本)別冊No. 20C)を別に示す。 最終的な診断はどれか。



正解と解説
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正解 a
明細胞腺癌
子宮内膜症の既往があり、CA125高値と充実部分を伴う骨盤内腫瘤を認めることから、内膜症性嚢胞を母地として発生した明細胞腺癌が考えられます。明細胞腺癌は子宮内膜症との関連が強く、組織学的には明るい細胞質をもつ腫瘍細胞やホブネイル様の突出した核をもつ細胞が特徴です。単なるチョコレート嚢胞では可動性のない大きな腫瘤や充実部分の悪性像は説明できません。