一般問題
医師国家試験 第112回 問243
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65歳の男性。糖尿病の教育入院中である。退院予定日の午前4時に突然の前胸 部痛を自覚し、30分程度我慢したが症状が持続するため、病棟スタッフに訴えた。 これまでに同様の症状を自覚したことはない。60歳時から糖尿病に対し経口糖尿 病薬で治療中である。家族歴に特記すべきことはない。意識は清明。体温36.6°C。 心拍数104/分、整。血圧160/94mmHg。呼吸数20/分。SpO 94%(room air)。心 雑音はないが、奔馬調律を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟 で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。直ちに記録した心電図(別冊No. 27)を別に示す。 この患者に対する初期対応として適切でないのはどれか。
正解と解説
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正解 d
アトロピン投与
30分以上持続する前胸部痛に心電図変化と奔馬調律を伴い、急性冠症候群として酸素投与、静脈路確保、心電図モニター装着、硝酸薬投与といった初期対応を行います。アトロピンは徐脈や房室ブロックによる血行動態の破綻がある場合に用いる薬剤で、心拍数104/分と頻脈の本症例では適応がなく、心筋酸素消費量を増やす点でも不適切です。