一般問題
医師国家試験 第120回 問251
251 / 400
75歳の男性。鼻部の皮疹を主訴に来院した。約2年前から鼻根部に小さな皮疹 が出現したが医療機関を受診しなかった。徐々に増大し、中心部が少し凹み、縁が 堤防状に盛り上がってきた。時々、かさぶたが付着し、剝がれるとわずかに出血す ることがあったが、痛みや痒みはない。鼻根部に長径20mmの結節を認める。頸 部リンパ節の腫大はない。鼻部の皮疹の写真(別冊No. 21A)とダーモスコピー像 (別冊No. 21B)とを別に示す。 診断はどれか。


正解と解説
表示する
正解 b
基底細胞癌
高齢者の顔面(鼻部)に長年かけて緩徐に増大し、中央が陥凹して辺縁が堤防状に隆起する結節で、痂皮形成と易出血性を伴うのは基底細胞癌に典型的です。ダーモスコピーでは樹枝状に分岐する血管や青灰色の卵円形胞巣がみられます。転移はまれですが局所浸潤するため切除が必要です。悪性黒色腫は不整な色調・形状、日光角化症は角化性の紅斑、脂漏性角化症は境界明瞭な疣状の良性腫瘍です。