一般問題
医師国家試験 第111回 問197
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34歳の女性。前胸部不快感、呼吸困難および悪心のため救急車で搬入された。 10日前から感冒様症状に続き、37°C台の発熱、悪心およびふらつきが出現してい た。3日前から前胸部の不快感と呼吸困難とが出現し、増悪してきたため救急車を 要請した。体温36.9°C。心拍数112/分、整。血圧74/40mmHg。呼吸数24/分。 SpO 98%(鼻カニューラ1L/分 酸素投与下)。III音とIV音とを聴取する。両下胸 部にcoarse cracklesを聴取する。四肢末†の冷感を認める。血液所見:赤血球 418万、Hb12.7g/dL、白血球11,300、血小板20万。血液生化学所見:AST186 U/L、ALT64U/L、LD995U/L(基準176〜353)、CK352U/L(基準30〜140)、 CK-MB42U/L(基準20以下)。CRP11mg/dL。心筋トロポニンT迅速検査は陽 性。胸部エックス線写真で心拡大と肺うっ血とを認める。来院時の心電図(別冊No. 20A)と心エコー図(別冊No. 20B)及び入院14日目の心エコー図(別冊No. 20C)を 別に示す。 最も可能性の高い疾患はどれか。



正解と解説
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正解 a
急性心筋炎
感冒様症状に続いて心不全症状が急速に進行し、心筋逸脱酵素とトロポニンTの上昇、III音・IV音、心拡大と肺うっ血、血圧低下を認めることから急性心筋炎が考えられます。ウイルス感染などを契機とした心筋の炎症により収縮不全を来しますが、急性期を乗り切れば心機能が回復しうるのが特徴で、入院14日目の心エコー図で改善がみられる点も合致します。冠動脈疾患としては先行感染や年齢が合わず、拡張型心筋症では急性の炎症所見を伴いません。