一般問題
医師国家試験 第111回 問190
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35歳の女性。血痰と発熱とを主訴に来院した。約2週間前から咳嗽と発熱とが 出現し、昨日から血痰と呼吸困難とを自覚するようになった。6年前から甲状腺 機能亢進症でプロピルチオウラシルを内服している。体温38.3°C。脈拍104/分、 整。血圧128/72mmHg。呼吸数20/分。SpO 93%(room air)。眼瞼結膜は貧血様 である。背部にfine cracklesを聴取する。血液所見:Hb6.2g/dL。CRP3.6 mg/dL。胸部エックス線写真(別冊No. 16A)と肺野条件の胸部CT(別冊No. 16B、 C)とを別に示す。喀痰の塗抹、培養検査は一般細菌、抗酸菌ともに陰性で、結核 菌のPCR検査も陰性である。気管支肺胞洗浄液は鮮紅色で、ヘモジデリン貪食マ クロファージを認める。 現在の症状に最も関連するのはどれか。


正解と解説
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正解 b
MPO-ANCA
プロピルチオウラシルは薬剤性のANCA関連血管炎を誘発することが知られており、なかでもMPO-ANCAが陽性となります。本例は喀血と急速に進行する貧血、気管支肺胞洗浄液が鮮紅色でヘモジデリン貪食マクロファージを認めることから、びまん性肺胞出血を来しています。感染症や結核が否定されていることも、血管炎による肺胞出血を支持します。