医師国家試験 第111回 問195
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77歳の男性。食欲不振と腎機能低下のため紹介されて来院した。2週間前から 食欲不振が持続している。1か月前の血清クレアチニン値は1.7mg/dLであった が、3.0mg/dLへ上昇したため紹介されて受診した。15年前から高血圧症、脂質 異常症および高尿酸血症のため内服治療中である。10年前、3年前および1か月 前にそれぞれ冠動脈にステント留置術が行われた。身長166cm、体重68kg。体温 36.0°C。脈拍64/分、整。血圧128/70mmHg。下腿に浮腫と把握痛とを認めな い。足背動脈の触知は良好である。左第4、第5趾が暗紫色である。足関節上腕血 圧比〈ABI〉の低下を認めない。尿所見:蛋白1+、糖(−)、潜血(−)。血液所見: 赤血球321万、Hb10.0g/dL、Ht31%、白血球11,300(好中球70%、好酸球 12%、好塩基球5%、リンパ球13%)、血小板24万。血液生化学所見:総蛋白 6.0g/dL、アルブミン3.2g/dL、AST9U/L、ALT19U/L、LD175U/L(基準 176〜353)、尿素窒素42mg/dL、クレアチニン3.2mg/dL、尿酸6.8mg/dL、 HbA1c6.2%(基準4.6〜6.2)、総コレステロール162mg/dL、トリグリセリド 150mg/dL、HDLコレステロール38mg/dL。左足の写真(別冊No. 19A)及び腹部 単純MRIの水平断像(別冊No. 19B)と冠状断像(別冊No. 19C)とを別に示す。 診断に最も有用な検査はどれか。



正解と解説
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皮膚生検
冠動脈へのカテーテル手技の後に、亜急性に腎機能が悪化し、足趾の暗紫色変化(blue toe)と好酸球増多を認めることからコレステロール塞栓症が考えられます。ABIが保たれ足背動脈も触知するのは、大血管の閉塞ではなく微小塞栓が原因であることを示します。確定診断は罹患皮膚の生検でコレステロール結晶による裂隙を証明することによります。