医師国家試験 第116回 問387
48歳の女性。左側腹部痛のため救急車で搬入された。 現病歴 : 3日前に自宅で転倒した際、左胸部を強打した。自宅近くの診療所で左 下位肋骨骨折と診断され、バストバンドによる固定後に帰宅した。今朝、犬の散歩 中、急に左側腹部痛が出現し、`怠感も伴うため夫が救急車を要請した。 既往歴 : 35歳時に急性虫垂炎で手術。 生活歴 : 夫、中学生の長男と3人暮らし。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。 家族歴 : 母親が糖尿病で加療中である。 現 症 : 意識は清明。身長160cm、体重53kg。体温37.0°C。心拍数104/分、 整。血圧110/62mmHg。呼吸数20/分。SpO 98%(room air 。眼瞼結膜と眼球結 膜に異常を認めない。心音と呼吸音に異常を認めない。左側腹部に圧痛と筋性防御 を認めた。腸雑音に異常を認めない。歩行に異常を認めない。 検査所見 : 尿所見:蛋白(− 、糖(− 、潜血(− 、沈渣に赤血球を認めない。血 液所見:赤血球385万、Hb11.4g/dL、Ht34%、白血球12,600、血小板19万。 血液生化学所見:総蛋白7.2g/dL、アルブミン4.2g/dL、総ビリルビン0.6 mg/dL、直接ビリルビン0.3mg/dL、AST32U/L、ALT20U/L、LD230U/L (基準120〜245 、ALP103U/L(基準38〜113 、尿素窒素20mg/dL、クレアチニ ン0.8mg/dL、 尿酸5.4mg/dL、 血糖88mg/dL、 Na140mEq/L、 K 4.5 mEq/L、Cl105mEq/L。CRP0.1mg/dL。胸部エックス線写真で胸水貯留を認め ない。心電図は心拍数104/分の洞調律でST-T変化を認めない。 腹部超音波検査で左上腹部に液体貯留所見を認めた。 治療方針の確定に最も有用な検査はどれか。