本文へスキップ
問187 / 400

医師国家試験 第118回 問187

一般問題

78歳の男性。嗄声を主訴に来院した。 現病歴 : 1か月前に嗄声が出現した。2週間前から飲水時に咳嗽が出現するよう になり自宅近くの診療所で鎮咳薬を処方された。咳嗽は改善せず、3日前から喀痰 に血液が混じるようになった。 既往歴 : 3年前に原発性肺癌のために右肺下葉切除術が施行され経過観察となっ ていた。1年前から自己判断で定期的な受診を中断していた。 生活歴 : 65歳までは会社員。妻と 2 人暮らし。喫煙は70歳まで20本/日を50 年間。飲酒はビール350mL/日。 家族歴 : 弟が70歳台で胃癌。 現 症 : 意識は清明。身長162cm、体重54kg。体温36.2°C。脈拍72/分、整。 血圧124/72 mmHg。呼吸数16/分。SpO 98%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜と に異常を認めない。頸静脈の怒張は認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。 腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。 検査所見 : 尿所見:蛋白(−)、糖(−)、潜血(−)。血液所見:赤血球380万、Hb 13.8g/dL、Ht35%、白血球7,600、血小板24万。血液生化学所見:総蛋白6.0 g/dL、アルブミン3.0g/dL、総ビリルビン0.7mg/dL、AST25U/L、ALT 19U/L、LD343U/L(基準124〜222)、尿素窒素24mg/dL、クレアチニン0.8 mg/dL。胸部エックス線写真で右第1弓の突出を認める。胸部造影CTで縦隔リ ンパ節腫大を認めた。腹部造影CTと骨シンチグラフィで異常を認めなかった。腫 大した縦隔リンパ節に対して超音波内視鏡下に穿刺生検を施行し、肺腺癌術後のリ ンパ節再発と診断された。 その後、薬剤性肺障害が改善し人工呼吸器から離脱、一般病棟へ転棟となった。 リハビリテーションを開始して身体機能と食事摂取量は回復し、入院してから2か 月後に自宅退院となった。退院して1か月後に家族に付き添われて外来受診した。 かろうじて自力歩行しており体重は3か月前から10kg減少していた。全身精査を 行ったところ、縦隔リンパ節は以前よりさらに腫大し新たに肝臓と肺に多発転移を 認めた。患者本人と家族は積極的な治療を望んでいない。疼痛を認めないが、癌悪 液質が進行していると診断された。 この時点で行うべき対応はどれか。2つ選べ。

AI のボタンを押すと、問題文と解答を入れたプロンプトをコピーしてから各サービスを開きます。入力欄に自動で入らない場合は貼り付けてください。