憲法
司法書士試験 (多肢択一式) 2025年度 午前 第1問
1 / 70
外国人の人権に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいも のの組合せは、後記1から5までのうち、どれか。 ア 参政権は、その性質上国民にのみ認められる権利であるから、その居住する区域の 地方公共団体と特段に緊密な関係を持つに至った在留外国人について、当該地方公共 団体の長に対する選挙権を付与することは、憲法上許されない。 イ 社会権は、その性質上外国人にも認められる権利であるから、外国人について、生 活保護法に基づく保護の対象としないことは、憲法上許されない。 ウ 何人も、居住、移転の自由を有するから、外国人には、我が国から出国する自由に 加え、我が国に入国する自由も保障される。 エ 何人も、みだりに指紋の押なつを強制されない自由を有するものというべきであ り、在留外国人にもその保障が及ぶ。 オ 政治活動の自由は、我が国の政治的意思決定又はその実施に影響を及ぼす活動など 外国人の地位に鑑みこれを認めることが相当でないものを除き、在留外国人にもその 保障が及ぶ。
正解と解説
表示する
正解 5
エオ
エは、みだりに指紋の押なつを強制されない自由は憲法13条により保障され、その保障は在留外国人にも及ぶとするのが判例である。オは、政治活動の自由も、我が国の政治的意思決定又はその実施に影響を及ぼす活動など外国人の地位に鑑みこれを認めることが相当でないものを除き、在留外国人に保障されるとするのがマクリーン事件判決の趣旨である。アの在留外国人に地方公共団体の長等の選挙権を法律で付与することは憲法上禁止されておらず、イの社会権の保障の在り方は立法府の広い裁量に委ねられ、ウの外国人には我が国に入国する自由は保障されない。