医師国家試験 第118回 問117
65歳の女性。異常行動のため救急車で搬入された。 現病歴 : 1週間前から便秘があった。数日前に買い物から帰宅した際、買ったも のをゴミ箱に捨てたりお金をばらまくなどの行動があった。今朝からぼんやりとし て呼びかけに反応が鈍いため夫が救急車を要請した。 既往歴 : 2型糖尿病と脂肪肝のため自宅近くの診療所に通院し、DPP-4阻害薬 を内服している。 家族歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 喫煙歴と飲酒歴はない。 現 症 : うとうとしているが呼びかけで目を開け会話ができる。身長154cm、 体重72kg。BMI30.4。体温36.4°C。心拍数80/分、整。血圧104/64 mmHg。呼 吸数16/分。SpO 98%(room air)。眼球結膜に黄染を認める。甲状腺腫と頸部リ ンパ節とを触知しない。前胸部にくも状血管拡張と手掌紅斑とを認める。心音と呼 吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝を触知しない。脾臓を左肋骨弓下 に1cm触知する。下腿に浮腫を認めない。 検査所見 : 血液所見:赤血球396万、Hb12.1g/dL、白血球3,800、血小板10 万、PT-INR1.0(基準0.9〜1.1)。血液生化学所見:総蛋白7.0g/dL、アルブミン 3.4g/dL、総ビリルビン3.7mg/dL、AST74U/L、ALT52U/L、γ-GT63U/L(基 準9〜32)、コリンエステラーゼ150U/L(基準201〜421)、アンモニア180 μg/dL (基準18〜48)、尿素窒素12 mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL、血糖148mg/dL、 HbA1c7.6%(基準4.9〜6.0)、Na 142mEq/L、K3.8mEq/L、Ca8.8mg/dL。 頭部単純CTで異常を認めない。 治療で適切なのはどれか。