医師国家試験 第116回 問323
21歳の女性。発熱と咽頭痛を主訴に来院した。 現病歴 : 2日前に咽頭痛と37°C台の発熱が出現し、昨晩は38.6°Cであった。市 販の解熱鎮痛薬を内服し、今朝は37.6°Cに下がったが、咽頭痛は悪化している。 鼻汁、咳、痰はない。嚥下時に咽頭痛は増悪するが、嚥下障害はない。同様の症状 の患者との接触はない。 既往歴 : 3年前にA群β溶血性連鎖球菌:A群β溶連菌<性咽頭炎を発症。月経 痛に対してアセトアミノフェンを頓用している。 生活歴 : 喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。大学3年生で就職活動をしている。 ペットは飼育していない。海外渡航歴はない。アレルギー歴はない。家族と同居し ている。最終月経は7日前から4日間で終了した。 家族歴 : 父は高血圧症。母と弟は健康。 現 症 : 意識は清明。身長156cm、体重52kg。体温38.2°C。脈拍96/分、整。 血圧108/62mmHg。呼吸数20/分。四肢・体幹に皮疹を認めない。両側扁桃の発 赤と腫大があり、表面に白苔を認める。両側の後頸部に最大径1cmの圧痛を伴う リンパ節腫大をそれぞれ3個認める。心音と呼吸音に異常を認めない。腹部は平 坦、軟で、右肋骨弓下に肝を3cm、左肋骨弓下に脾を3cm触知する。肋骨脊柱角 叩打痛は両側で認めない。 検査所見 : 尿所見:蛋白:安<、糖:安<、潜血:安<、沈渣に白血球を認めない。血 液所見:赤血球410万、Hb11.6g/dL、Ht39%、白血球17,400:好中球44%、好 酸球1%、単球3%、リンパ球42%、異型リンパ球10%<、血小板21万。血液生 化学所見:総蛋白7.0g/dL、アルブミン4.2g/dL、総ビリルビン0.9mg/dL、 AST62U/L、ALT94U/L、LD785U/L :基 準120〜245<、ALP100U/L :基 準 38〜113<、尿素窒素24mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL。CRP3.5mg/dL。 初診時に提出した検体の抗EBV VCA IgM抗体は陽性であった。 この患者で他者への感染源となる可能性が高いのはどれか。