薬剤師国家試験 第107回 問338
338 / 345
10 歳男児。体重 30 kg。 1 週間前より微熱と咳嗽があり、近医を受診した。感 冒との診断を受け、咳止めと解熱剤を処方されて帰宅した。 2 、 3 日前より咳嗽と 喀痰が次第に強くなり、微熱も持続するため再度受診し胸部レントゲン検査を実施 したところ炎症所見が観察され、大学病院へ搬送入院となった。入院後 PCR 検査 の結果、マイコプラズマ肺炎の診断を受けた。以下が入院日の処方である。 (処方 1 ) クラリスロマイシンシロップ用 10% 1 回 1.0 g( 1 日 3.0 g) 1 日 3 回 朝昼夕食後 3 日分 (処方 2 ) カルボシステインドライシロップ用 50% 1 回 0.6 g( 1 日 1.8 g) 1 日 3 回 朝昼夕食後 3 日分 (処方 3 ) サルブタモール硫酸塩吸入液 0.5% 1 回 0.3 mL( 1 日 1.8 mL) 1 日 6 回 4 時間毎 ネブライザー吸入 薬剤師が訪室し、母親に服薬指導を実施することになった。服薬指導する内容と して、適切なのはどれか。2つ選べ。
正解と解説
表示する
処方 1 と処方 2 を一緒に内服すると苦味が強くなる可能性があるため、間隔をあけて飲ませる。 / 処方 3 を吸入中は、顔色や呼吸の様子に注意を払い、気分が悪くなったり呼吸が苦しくなったりしたら中止する。
クラリスロマイシンは苦味が強い薬剤であり、カルボシステインと同時に服用すると苦味が増強することがあるため、服用の間隔をあけるなどの工夫が指導される。サルブタモール吸入液はβ2刺激薬であり、頻脈や振戦などの症状が現れたら吸入を中止し顔色や呼吸状態を観察するよう指導する必要がある。去痰薬は自己判断で中止せず指示された期間服用を継続し、吸入薬の自己判断による追加投与も避けるべきである。