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午前 第12問 / 70

司法書士試験 (多肢択一式) 2023年度 午前 第12問

民法

次の対話は、民法上の留置権に関する教授と学生との対話である。教授の質問に対す る次のアからオまでの学生の解答のうち、誤っているものの組合せは、後記1から5ま でのうち、どれか。 教授: Aを賃借人、Bを賃貸人とするB所有の甲建物の賃貸借契約の期間中に、A が甲建物についてBの負担に属する必要費を支出し、Bからその償還を受けない まま、賃貸借契約が終了した事例について、考えてみましょう。この事例におい て、Aは、Bに対し、必要費償還請求権を被担保債権として、甲建物について留 置権を主張することが考えられますが、Aが裁判手続外で留置権を行使した場合 には、必要費償還請求権の消滅時効の進行に影響を及ぼしますか。 学生:ア はい。Aが甲建物を留置している間は、必要費償還請求権の消滅時効は進行 しません。 教授: Aが、留置権に基づいて甲建物を留置している間に、甲建物について有益費を 支出し、これによる価格の増加が現存するときは、Aは、Bに、有益費を償還さ せることができますか。 学生:イ はい。Aは、Bの選択に従い、その支出した金額又は増価額を償還させるこ とができます。 教授: Aが、留置権に基づいて甲建物を留置している間に、Bに無断で、第三者に甲 建物を賃貸したときは、それによって留置権は当然に消滅しますか。 学生:ウ はい。留置権は、当然に消滅します。 教授: 冒頭の事例において、甲建物が火災により滅失し、Bがこれによる保険金請求 権を取得した場合には、Aは、留置権に基づき、この保険金請求権に物上代位す ることができますか。 学生:エ いいえ。Aは、Bが取得した保険金請求権に物上代位することはできませ ん。 教授: 最後に、冒頭の事例において、実は、甲建物の所有者が当初からCであり、C に無断で、BがAに甲建物を賃貸していた場合には、Aは、Bに対し、必要費償 還請求権を被担保債権として、甲建物について留置権を主張することができます か。 学生:オ はい。Aは、Bに対し、留置権を主張することができます。

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