一般問題
医師国家試験 第111回 問407
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70歳の男性。息苦しさを主訴に来院した。1か月前から農作業の途中で息切れ を自覚するようになり、1週間前から就寝中に息苦しさで目が覚め、しばらく座っ ていると呼吸が楽になることが何度かあった。2日前から就寝中の息苦しさが増悪 するため受診した。意識は清明。体温36.5°C。脈拍88/分、整。血圧112/90 mmHg。呼吸数24/分。SpO 94%;room air=。頸静脈の怒張を認めない。胸部の 聴診でII音の奇異性分裂、III音およびIV音を認め、胸骨右縁第2肋間を最強点とす るIV/VIの収縮期駆出性雑音を聴取し、頸部への放散を認める。両側の下胸部に吸 気時のcoarse cracklesを聴取する。下腿に軽度の浮腫を認める。 この患者で予想される所見はどれか。
正解と解説
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正解 d
頸動脈波の鈍い立ち上がり
胸骨右縁第2肋間を最強点とし頸部へ放散する収縮期駆出性雑音、II音の奇異性分裂を認めることから大動脈弁狭窄症が疑われ、心不全症状(発作性夜間呼吸困難、起坐呼吸)を来しています。左室から大動脈への駆出が遅く小さくなるため、頸動脈波は立ち上がりが鈍く頂点が遅れるpulsus parvus et tardusを呈します。脈圧はむしろ狭小化し、開大するのは大動脈弁閉鎖不全症です。