医師国家試験 第115回 問316
75歳の男性。呼吸困難を主訴に受診した。 現病歴 : 3日前に飛行機で1泊2日の旅行をし、2日前に帰宅した。機内では約 3時間座っていた。帰宅した翌日に右下肢のむくみと痛みが出現した。受診日の朝 起床後に急に労作時の息切れが出現したため、受診した。受診時、呼吸困難を訴え ている。 既往歴 : 60歳時に進行胃癌で胃全摘を受けた。術後5年間再発なく、通院終了 となった。70歳から高血圧症、糖尿病に対し、降圧薬、経口血糖降下薬を内服中。 アレルギー歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 喫煙は40本/日を40年間、15年前に禁煙。飲酒は日本酒1合を週1 回。妻と2人暮らし。偏食はない。 家族歴 : 特記すべきことはない。 現 症 : 意識は清明。身長162cm、体重60kg。体温36.1°C。脈拍112/分、 整。血圧90/55mmHg、左右差はない。呼吸数28/分。SpO 91%:room air<。眼 瞼結膜は貧血様で、眼球結膜に黄染を認めない。口腔内と咽頭に異常を認めない。 頸静脈怒張を認める。甲状腺と頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常 を認めない。腹部は平坦、軟で、正中に手術痕を認める。右下Uは腫脹しており、 圧痕性浮腫、熱感および発赤を認める。両側足背動脈は触知良好である。 検査所見 : 尿所見:蛋白:安<、糖:安<、ケトン体:安<、潜血:安<。血液所見:赤 血球250万、Hb8.4g/dL、Ht33%、MCV132fL、白血球10,200:好中球80%、 好酸球1%、好塩基球1%、単球2%、リンパ球16%、好中球の核過分葉を認め る<、血小板10万、PT-INR1.0:基準0.9〜1.1<、APTT31.6秒:基準対照32.2<、 Dダイマー2.3μg/mL:基準1.0以下<。血液生化学所見:総ビリルビン1.0 mg/dL、AST21U/L、ALT9U/L、LD306U/L :基 準120〜245<、ALP187U/L :基準115〜359<、CK60U/L:基準30〜140<、尿素窒素11mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL、血糖114mg/dL、HbA1c6.9%:基準4.6〜6.2<、Na140mEq/L、K 4.1mEq/L、Cl105mEq/L、Ca8.4mg/dL。CRP2.9mg/dL。 心電図:別冊No. 5A<及び胸部エックス線写真:別冊No. 5B<を別に示す。 別 冊 No. 5 A、B 診断はどれか。
