医師国家試験 第120回 問317
75歳の男性。尿量の減少を主訴に来院した。 現病歴 : 約1年前から排尿困難感を自覚していたが医療機関を受診しなかった。 2日前から感冒様症状があり、自宅近くの診療所から総合感冒薬とアセトアミノ フェンが処方され内服していた。昨夜、飲酒をした後から排尿困難感が悪化し、尿 が間欠的に少量しか出なくなった。下腹部の膨満感も強くなったため、救急外来を 受診した。 既往歴 : 高血圧症、糖尿病。 生活歴 : 喫煙は70歳まで10本/日を50年間。飲酒は機会飲酒。 家族歴 : 特記すべきことはない。 現 症 : 意識は清明。身長175cm、体重77kg。体温36.4°C。脈拍64/分、整。 血圧140/92 mmHg。呼吸数 20/分。SpO 97%(room air)。努力呼吸を認めない。 皮膚、口腔内の乾燥を認めない。腹部は下腹部が膨隆しており、やや硬い。軽度の 圧痛がある。腸雑音に異常を認めない。直腸指診で径5cm、弾性硬の前立腺を触 知し、圧痛を認めない。 検査所見 : 尿所見:蛋白(−)、糖1+、潜血(−)、沈渣に異常を認めない。血液 所見:赤血球489万、Hb15.0g/dL、Ht44%、白血球5,200、血小板17万。血液 生化学所見:総蛋白7.7g/dL、アルブミン4.8g/dL、総ビリルビン0.8mg/dL、 AST26U/L、ALT15U/L、LD200U/L(基準124〜222)、ALP67U/L(基準38〜 113)、γ-GT40U/L(基準13〜64)、アミラーゼ108U/L(基準44〜132)、CK180 U/L(基準59〜248)、尿素窒素14mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL、尿酸6.6 mg/dL、血糖130mg/dL、HbA1c6.5%(基準4.9〜6.0)、Na138mEq/L、K4.1 mEq/L、Cl100mEq/L。CRP0.1mg/dL。腹部超音波像(別冊No. 5)を別に示す。 別 冊 No. 5 適切な対応はどれか。
