必修問題
医師国家試験 第110回 問259
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46歳の男性。全身のしびれと悪心とを主訴に来院した。初夏のある朝、朝食に アサリの味噌汁、焼魚および山菜を食べた。アサリと魚は汽水域で採ったもの、山 菜は近くの山野で採取したものである。食べて10分後に口唇がしびれるのを感 じ、20分後にはしびれが全身に広がり悪心も生じたため朝食後40分して受診し た。一緒に食事をした妻も口唇のしびれを訴えている。来院時、意識は清明。体温 36.0°C。脈拍84/分、不整。血圧116/70mmHg。呼吸数16/分。SpO 98%(room air)。顔面と四肢とに知覚異常がある。瞳孔径は両側6mmで、対光反射は正常。 呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音はやや 亢進している。胸部エックス線写真で異常を認めない。心電図モニターで心室性期 外収縮が観察されている。 優先すべき処置はどれか。
正解と解説
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正解 a
胃洗浄
汽水域で採取した二枚貝を食べた直後から口囲・四肢のしびれが出現し、同席者にも同症状がみられることから麻痺性貝毒(サキシトキシン類)による食中毒が考えられます。特異的解毒薬はなく、摂取から間もない時点では消化管に残る毒素を除去することが最優先で、胃洗浄が選択されます。呼吸筋麻痺が進めば人工呼吸管理が必要になりますが、現時点では呼吸は保たれています。