一般問題
医師国家試験 第112回 問363
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70歳の男性。肺癌治療後の定期診察のため来院した。6か月前に肺門リンパ節 転移を伴う限局型小細胞肺癌と診断され、抗癌化学療法と胸部放射線療法の同時併 用を行った。抗癌化学療法は3か月で、放射線療法は3週間で終了している。現 在、喀痰と労作時呼吸困難はあるが肺癌治療開始前と比べて変化はない。63歳時 に僧帽弁の人工弁置換術を受けている。体温36.4°C。脈拍68/分、整。血圧 122/72mmHg。呼吸数18/分。SpO 97%(room air 。呼吸音に異常を認めない。 血液所見:Hb10.8g/dL、白血球5,400。CRP0.9mg/dL。肺癌治療前と今回来 院時の胸部エックス線写真(別冊No. 2A 及び放射線治療の照射野(別冊No. 2B を 別に示す。 適切な対応はどれか。


正解と解説
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正解 e
1週間の経過観察後の胸部エックス線撮影別 冊No. 2 A、B
胸部放射線療法終了後に照射野に一致した陰影が出現しており、放射線肺臓炎が考えられますが、症状は治療開始前と変わらず、発熱や低酸素血症、CRPの著明な上昇もありません。無症候で全身状態が保たれている放射線肺臓炎は自然に軽快することが多いため、まずは短期間の経過観察と画像の再評価が適切です。副腎皮質ステロイドは呼吸困難や低酸素血症を伴う有症状例に用います。