医師国家試験 第113回 問387
80歳の女性。食欲不振を主訴に来院した。 現病歴 : 昨日の朝から気分が優れず、冷汗と息苦しさが出現し、食欲も低下し た。昨晩も熟睡できなかった。今朝も同様の症状が続いていたが、本人は大丈夫と 言う。同居している夫が心配し、本人とともに受診した。 既往歴 : 変形性膝関節症、高血圧症、 型糖尿病。血糖コントロールは良好で あった。 生活歴 : 夫と 人暮らし。ADLはほぼ自立しているが、歩行時に杖が必要であ る。喫煙は10年前まで、20本/日を50年間。飲酒は機会飲酒。 家族歴 : 父は脳卒中で死亡。妹が糖尿病。 現 症 : 意識は清明。身長155cm、体重44kg。体温36.0°C。脈拍100/分、 整。血圧114/60mmHg。呼吸数18/分。SpO 98% room air 。眼瞼結膜と眼球結 膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、 肝・脾を触知しない。両側の軽度下浮腫を認める。両側アキレス腱反射の低下を 認める。下肢の振動覚低下なし。 検査所見 : 尿所見:蛋白 +、糖+。血液所見:赤血球404万、Hb12.4g/dL、 Ht37%、白血球15,000、血小板23万。血液生化学所見:総蛋白6.9g/dL、アル ブミン3.6g/dL、AST71U/L、ALT21U/L、γ-GTP24U/L 基準8〜50 、LD 419U/L 基準176〜353 、CK450U/L 基準30〜140 、CK-MB42U/L 基準20以 下 、血糖234mg/dL、HbA1c6.2% 基準4.6〜6.2 、尿素窒素18mg/dL、クレ ア チ ニ ン0.9mg/dL、Na140mEq/L、K4.0mEq/L、Cl102mEq/L。CRP0.1 mg/dL。12誘導心電図:洞調律でV1-V 誘導でST上昇、II、III、aVF、V5-V6 誘導でST低下を認める。画像所見:胸部エックス線写真で心胸郭比56%、肺血 管影の増強および両側の肋骨横隔膜角の鈍化を認めない。 最も可能性が高いのはどれか。