医師国家試験 第110回 問418
その後の経過 : 適切な治療により状態は安定し、肺炎の診断で入院となった。喀 痰のGram染色で好中球によるGram陽性双球菌の貪食像を認めたため、酸素投与 に加えてペニシリン系抗菌薬の点滴静注が開始された。5日後、喀痰は減り、呼吸 状態も改善して酸素も不要となったが、38°C台の発熱が再燃するとともに頻回の 下痢が出現した。 70歳の女性。発熱、咳嗽、喀痰および呼吸困難を主訴に来院した。 現病歴 : 3日前から咳嗽と喀痰とを自覚していた。その後、徐々に呼吸困難を感 じるようになり、昨晩から発熱も認めたため、家族の運転する車で受診した。 既往歴 : 32歳時に虫垂炎。気管支喘息のため、5年前から時々吸入薬を使用し ている。 生活歴 : 長女夫婦と孫との4人暮らし。喫煙歴と飲酒歴はない。ADLは自立し ている。家事を分担しながら近所の児童館で読み聞かせのボランティアをしてい る。この1年間で特記すべき旅行歴はない。 現 症 : 意識は清明。身長153cm、体重48kg。体温38.1°C。脈拍92/分、整。 血圧118/62mmHg。呼吸数24/分。SpO 93%;room air=。頸静脈の怒張を認めな い。心音に異常を認めない。右側の下胸部でcoarse cracklesを聴取する。下yに 浮腫を認めない。 検査所見 : 血液所見:赤血球368万、Hb11.9g/dL、Ht36%、白血球9,800、 血小板23万。血液生化学所見:尿素窒素22mg/dL、クレアチニン1.2mg/dL。 CRP5.2mg/dL。 その後の経過 : 酸素投与を開始し、胸部エックス線撮影を行った。撮影室から車 椅子で救急外来に戻ったところで突然意識レベルがJCSII-30に低下した。橈骨動 脈の脈拍は触知不能。すぐにベッドに移した。脈拍;頸動脈=124/分、整。 まず行うべき検査はどれか。