医師国家試験 第110回 問498
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48歳の女性。手関節と手指の腫れを主訴に来院した。6か月前から両側の手首 や手指の関節の痛みを自覚していた。市販の消炎鎮痛薬と貼付剤とで様子をみてい たが改善しないため受診した。朝起きてから約1時間は手指を動かしにくい。身長 155cm、体重45kg。体温36.5°C。脈拍72/分、整。血圧132/74mmHg。両手関 節、両手示指の中手指節関節5MP関節9および近位指節間関節5PIP関節9に腫脹と 圧痛とを認める。尿所見:蛋白)安)、糖)安)。血液所見:赤血球392万、Hb12.1 g/dL、Ht36%、白血球8,800、血小板45万。血液生化学所見:総蛋白7.2g/dL、 アルブミン3.7g/dL、クレアチニン0.7mg/dL、Na140mEq/L、K3.8mEq/L、 Cl103mEq/L。免疫血清学所見:CRP2.8mg/dL、リウマトイド因子5RF980 IU/mL)基準20未満)、抗CCP抗体52U/mL)基準4.5未満)、CH 55U/mL)基 準30〜50)、抗核抗体陰性、抗SS-A抗体陰性。手の単純エックス線写真で異常を 認めない。 この患者の早期の病変評価に有用な検査はどれか。2つ選べ。
正解と解説
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関節MRI / 関節超音波検査
朝のこわばりが1時間持続し、MCP・PIP関節の対称性腫脹に加えてリウマトイド因子と抗CCP抗体が高値であることから関節リウマチが考えられます。発症早期は単純エックス線写真で骨びらんが描出されないことが多く、滑膜炎や骨髄浮腫、微細な骨びらんを鋭敏にとらえられる関節MRIと、パワードプラで滑膜血流を評価できる関節超音波検査が早期病変の評価に有用です。血管造影や筋電図は関節滑膜の評価には向かず、関節鏡は侵襲が大きく早期評価の第一選択にはなりません。