一般問題
医師国家試験 第112回 問159
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82歳の女性。悪心と骨盤の痛みとを主訴に来院した。2年前に骨病変を伴う多 発性骨髄腫と診断された。抗癌化学療法とビスホスホネート製剤の投与とを受けて いたが治療抵抗性となり、3か月前に抗癌化学療法は中止した。その後、多発性骨 髄腫による骨盤の痛みが生じたため、局所放射線照射を行ったが除痛効果は一時的 であり、モルヒネの内服を開始した。当初、痛みは良好にコントロールされていた が、徐々にモルヒネの効果が乏しくなったため、段階的に増量した。数日前から痛 みに加え、食欲不振と悪心が強くなり受診した。血液検査で電解質に異常を認めな い。腹部エックス線写真でイレウス所見を認めない。 対応として適切なのはどれか。
正解と解説
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正解 e
モルヒネを他のオピオイドに変更する。
モルヒネの増量に伴って食欲不振と悪心が強くなっており、電解質異常やイレウスが否定されていることから、モルヒネによる副作用や代謝産物の蓄積が疑われます。このような場合は他のオピオイド(オキシコドンやフェンタニルなど)へ変更するオピオイドスイッチングを行うことで、鎮痛効果を保ちながら副作用を軽減できます。さらなる増量は副作用を悪化させ、非オピオイド鎮痛薬への変更では鎮痛が得られません。