必修問題
医師国家試験 第113回 問117
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79歳の女性。上腕から背中の痛みとこわばりを主訴に来院した。 現病歴 : 週間前に、両側上腕から背中にかけての痛みとこわばりが出現した。 週間前から右側の拍動性の頭痛を自覚している。また、夕方から夜にかけて38 °C台の発熱があった。起床時に背中のこわばりがひどく、寝返りができないため受 診した。 週間で体重が1.5kg減少した。悪心、嘔吐はなく、四肢のしびれや脱 力はない。 既往歴 : 高血圧症で内服治療中。片頭痛の既往はない。 生活歴 : 独居生活。喫煙歴と飲酒歴はない。 現 症 : 意識は清明。体温38.9°C。脈拍104/分、整。血圧142/80mmHg。呼 吸数14/分。眼瞼結膜は貧血様である。右側頭部に索状の腫脹と圧痛を認めるが、 皮疹は認めない。項部硬直はなく、頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに 異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。圧痛や腫瘤を認めな い。ばち指、Osler結節および下ü浮腫を認めない。両側の上腕に把握痛を認め る。関節に腫脹と圧痛を認めない。 まず確認すべきなのはどれか。
正解と解説
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正解 a
視力低下
高齢女性の側頭部の拍動性頭痛、側頭動脈に一致した索状の腫脹と圧痛、発熱、赤沈の著明な亢進、上腕の把握痛から巨大細胞性動脈炎(側頭動脈炎)とリウマチ性多発筋痛症の合併が考えられます。本症では眼動脈や後毛様体動脈の炎症により虚血性視神経症をきたし不可逆的な失明に至ることがあるため、まず視力低下の有無を確認することが最も重要です。視力障害の徴候があれば直ちに高用量ステロイドを開始します。