医師国家試験 第120回 問194
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生後1時間の女児。早産児として出生し、手術室で蘇生された。 現病歴 : 母親は37歳、初産であり定期的な妊婦健康診査を受診しており、前置 胎盤を認めていた。在胎36週1日に性器出血のため救急車で搬入され、緊急帝王 切開にて出生した。Apgarスコア6点(1分)、9点(5分)であった。新生児蘇生 術が行われ、NICUに入院した。 家族歴 : 特記すべきことはない。 現 症 : 身長46cm、体重2,400g。体温36.8°C。心拍数160/分、整。血圧 66/36 mmHg。呼吸数 70/分。SpO 91%(room air)。大泉門は 2cm× 2cmで開 大している。軽度のチアノーゼを手と足に認めるが、口唇には認めない。心音と呼 吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音に異常 を認めない。 検査所見 : 血液所見:赤血球570万、Hb17.9g/dL、Ht50%、白血球12,300、 血小板25万。血液生化学所見:総蛋白6.2g/dL、総ビリルビン2.0mg/dL、 AST28U/L、ALT16U/L、血糖88mg/dL、Na133mEq/L、K4.4mEq/L、Cl 97mEq/L。CRP0.2mg/dL。静 脈 血 ガ ス 分 析:pH7.25、PCO 68Torr、 HCO - 20mEq/L。 生後24時間が経過した。母親の母乳はまだ出ていない。患児は末梢静脈路で輸 液されている。排尿を8回認める。体重2,300g。体温36.4°C。心拍数120/分、 整。血圧84/42 mmHg。呼吸数40/分。SpO 97%(room air)。活気良好である。 チアノーゼは認めない。大泉門は開大し平坦。心音と呼吸音とに異常を認めない。 腹部は平坦、軟。血液所見:赤血球610万、Hb19.2g/dL、Ht54%、白血球 10,500、血小板28万。血液生化学所見:総蛋白6.6g/dL、総ビリルビン5.2 mg/dL、血糖92mg/dL、Na135mEq/L、K4.2mEq/L、Cl99mEq/L。CRP0.3 mg/dL。静脈血ガス分析:pH7.38、PCO 46Torr、HCO - 22mEq/L。母親の病 2 3 室で病状説明を行ったところ、両親は児の体重が減ったことを心配している。 適切な説明はどれか。
正解と解説
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「生理的な範囲内です」
新生児は出生後数日間、細胞外液の喪失と経口摂取量の少なさから体重が減少し、通常は出生体重の5〜10%程度までの減少が生理的範囲とされます。この児は2,400gから2,300gへの約4%の減少にとどまり、尿量も8回と保たれ、活気良好でバイタルサインも安定しているため、生理的体重減少の範囲内と説明するのが適切です。人工乳の開始や輸液量の増量、中心静脈栄養の適応はありません。