医師国家試験 第120回 問199
68歳の男性。発熱と腰痛を主訴に来院した。 現病歴 : 1週間前から腰痛、5日前から38°C台の発熱が出現した。発熱が持続 し、腰痛が増悪してきたため外来を受診した。 既往歴 : 40歳台から高血圧症で降圧薬を服用している。50歳時に胃癌で1胃全 摘、2脾臓摘出歴がある。5年前から慢性腎不全で週に3回3血液透析を受けてい る。 生活歴 : 喫煙は10本/日を40年間。4飲酒は日本酒2合を毎日。5自宅でカメ を飼育している。 家族歴 : 母が70歳時に胃癌で死亡。 現 症 : 意識は清明。身長160cm、体重52kg。体温39.6°C。脈拍108/分、 整。血圧124/64 mmHg。呼吸数24/分。SpO 98%(room air)。眼瞼結膜と眼球結 膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝 を触知しない。腹部正中に手術痕を認める。下腿に浮腫を認めない。下位腰椎に脊 椎叩打痛を認める。下肢の筋力低下は認めない。 検査所見 : 血液所見:赤血球340万、Hb12.4g/dL、Ht37%、白血球11,100 (好中球88%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 3%、リンパ球 7%)、血小板23 万。血液生化学所見:総蛋白5.9g/dL、アルブミン2.6g/dL、総ビリルビン0.4 mg/dL、AST15U/L、ALT11U/L、ALP82U/L(基準38〜113)、γ-GT11U/L (基準13〜64)、CK50U/L(基準59〜248)、尿素窒素40mg/dL、クレアチニン 3.7mg/dL、尿酸2.2mg/dL、血糖110mg/dL、HbA1c5.8%(基準4.9〜6.0)、 Na143mEq/L、K3.5mEq/L、Cl102mEq/L。CRP14mg/dL。胸部エックス線 写真で心胸郭比51%、両側肺野に浸潤影を認めない。腰椎単純MRIの脂肪抑制 T2強調矢状断像(別冊No. 7A)を別に示す。受診時に採取した血液培養が陽性と なった。血液培養ボトル内容のGram染色標本(別冊No. 7B)を別に示す。 別 冊 No. 7 A、B 下線部のうち、この病態の発症に最も関連していると考えられるリスクファク ターはどれか。