医師国家試験 第120回 問374
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64歳の男性。腰痛を主訴に来院した。2週間前に腰痛をきっかけに多発性骨髄 腫と診断され治療を受けている。腰痛に対してアセトアミノフェンを服用していた が痛みが強くなったため家族に付き添われて受診した。3年前から胃潰瘍を繰り返 している。意識は清明。身長168cm、体重58kg。体温36.4°C。脈拍80/分、整。 血圧130/78 mmHg。呼吸数14/分。SpO 98%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜と に異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾 を触知しない。血液所見:赤血球308万、Hb10.8g/dL、Ht29%、白血球4,400 (分葉核好中球57%、好酸球4%、単球6%、リンパ球33%)、血小板16万。血液 生化学所見:総蛋白10.8g/dL、アルブミン3.1g/dL、IgG6,912mg/dL(基準 861〜1,747)、IgA22mg/dL(基準93〜393)、IgM7mg/dL(基準33〜183)、AST 22U/L、ALT23U/L、LD180U/L(基準124〜222)、尿素窒素17mg/dL、クレア チニン1.8mg/dL。CRP0.1mg/dL。腹部骨盤部単純CTで腰椎と腸骨に多発性 の溶骨所見を認めた。 疼痛コントロールを強化するにあたり、適切な対応はどれか。
正解と解説
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オキシコドン経口薬を追加する。
アセトアミノフェンで疼痛が制御できない骨転移痛には、WHO方式に従って強オピオイドを追加します。本例はクレアチニン1.8mg/dLと腎機能が低下しており、活性代謝物が蓄積するモルヒネは避けるべきで、腎機能低下の影響が比較的少ないオキシコドンの経口薬が適しています。胃潰瘍の既往があるためNSAIDは不適切で、フェンタニル貼付薬は用量調整に時間がかかり急速な増悪時の導入には向きません。