医師国家試験 第109回 問209
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72歳の男性。左下腹部痛と発熱とを主訴に来院した。生来便秘がちであった。 一昨日、少量の排便後に左下腹部痛が生じた。昨夜から腹痛が増悪し、38.6°Cの 発熱が出現したため受診した。体温37.6°C。脈拍84/分、整。血圧142/86mmHg。 呼吸数24/分。腹部は平坦で、左側腹部に圧痛を認めるが、筋性防御と反跳痛とは 認めない。血液所見:赤血球382万、Hb12.8g/dL、Ht35%、白血球18,300(桿 状核好中球45%、分葉核好中球32%、好酸球2%、好塩基球1%、単球6%、リ ンパ球14%)、血小板21万。血液生化学所見:総蛋白7.3g/dL、アルブミン3.7 g/dL、総ビリルビン0.8mg/dL、AST30IU/L、ALT42IU/L、LD238IU/L(基準 176〜353)、ALP350IU/L(基準115〜359)、c-GTP60IU/L(基準8〜50)、アミ ラーゼ62IU/L(基準37〜160)、CK50IU/L(基準30〜140)、尿素窒素10mg/dL、 クレアチニン0.8mg/dL、尿酸6.0mg/dL、血糖110mg/dL、総コレステロール210 mg/dL、トリグリセリド130mg/dL、Na140mEq/L、K4.2mEq/L、Cl97mEq/L。 CRP6.5mg/dL。腹部超音波検査で多数の大腸憩室と左側腹部の液体貯留を認め る。腹部造影CT(別冊No.27)を別に示す。 治療として適切なのはどれか。2つ選べ。

正解と解説
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抗菌薬投与 / 穿刺ドレナージ別 冊No. 27
多数の大腸憩室を背景に左下腹部痛と発熱、白血球増多とCRP高値を認め、造影CTで膿瘍形成を伴う憩室炎と考えられます。治療は嫌気性菌を含めてカバーする抗菌薬投与が基本で、一定以上の大きさの膿瘍には経皮的穿刺ドレナージを併用します。高圧浣腸は穿孔を助長し、病変は左側結腸のため右半結腸切除術も適切ではありません。