本文へスキップ
Certia
刑法

司法書士試験 (多肢択一式) 2021年度 午前 第25問

25 / 70

強盗罪に関する次のアからオまでの記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものの組 合せは,後記1から5までのうち,どれか。 ア Aは,Bに対して暴行・脅迫を加えて手提げバッグを強取しようと考え,まずは, Bの足下に置かれていた当該手提げバッグを手に取り,次いで,Bに対し,その反抗 を抑圧するに足りる程度の暴行・脅迫を加え,Bの反抗を抑圧して当該手提げバッグ の奪取を確保した。この場合,Aには,強盗罪ではなく,事後強盗罪が成立する。 イ Aは,Bから麻薬購入資金として現金を預かっていたが,その返還を免れようと考 え,Bに対し,その反抗を抑圧するに足りる程度の暴行・脅迫を加え,Bの反抗を抑 圧し,その返還を免れた。この場合,Bは当該現金に関する法律上の請求権を有しな かったのであるから,Aには,強盗利得罪は成立しない。 ウ Aは,Bから金銭を借りていたが,その支払を免れようと考え,Bに対し,その反 抗を抑圧するに足りる程度の暴行・脅迫を加え,Bの反抗を抑圧し,事実上債務の弁 済請求ができない状態に陥らせた。この場合,Aには,強盗利得罪は成立しない。 エ 窃盗の未遂犯であるAは,当該犯行を目撃してAを取り押さえようとしたBに対 し,逮捕を免れる目的で,その反抗を抑圧するに足りる程度の暴行・脅迫を加え,B の反抗を抑圧し,逮捕を免れた。この場合,Aには,事後強盗既遂罪ではなく,事後 強盗未遂罪が成立する。 オ Aは,怨恨からBを殺害したが,その直後に財物奪取の意思を生じて,Bの所持品 を奪った。この場合,Aには,強盗殺人罪は成立しない。

正解と解説

表示する
正解 5

エオ

エは事後強盗罪の既遂・未遂は先行する窃盗が既遂か未遂かによって決まるので、窃盗未遂にとどまる場合は事後強盗未遂罪となり正しい。オは財物奪取の意思が殺害後に生じた場合には強盗殺人罪ではなく殺人罪と窃盗罪が成立するにとどまるので正しい。アは初めから財物奪取の意思で暴行・脅迫を加えて奪取を確保した以上、窃盗後に暴行を加えた場合の類型である事後強盗罪ではなく強盗罪が成立するため誤り。イは不法な原因に基づく利益であっても事実上の財産上の利益として保護され強盗利得罪が成立するため誤り、ウも反抗を抑圧して事実上債務の弁済請求ができない状態に陥らせれば財産上の利益を得たといえ強盗利得罪が成立するため誤りである。

AI に聞く

AI のボタンを押すと、問題文と解答を入れたプロンプトをコピーしてから各サービスを開きます。入力欄に自動で入らない場合は貼り付けてください。