一般問題
医師国家試験 第109回 問470
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56歳の男性。胸部圧迫感を主訴に来院した。6か月前に肺内転移を伴う肺腺癌と 診断され抗癌化学療法を行った。その後、経過観察していたが、2日前から胸部不 快感があり次第に胸部圧迫感を伴うようになったため受診した。身長172cm、体 重63kg。体温37.3°C。脈拍116/分、整。血圧88/58mmHg。呼吸数24/分。 SpO 94%(room air)。I音とII音とが減弱している。呼吸音に異常を認めない。 血液所見:赤血球398万、Hb10.9g/dL、Ht33%、白血球4,300、血小板14万。 血液生化学所見:総蛋白6.5g/dL、アルブミン3.2g/dL、AST58IU/L、ALT63 IU/L、尿素窒素12mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL、Na131mEq/L、K4.4 mEq/L、Cl97mEq/L、CEA24ng/mL(基準5以下)。CRP2.3mg/dL。胸部エッ クス線写真(別冊No.15A)と胸部造影CT(別冊No.15B)とを別に示す。 治療として適切なのはどれか。


正解と解説
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正解 b
心囊ドレナージ
肺腺癌の経過中に生じた頻脈、低血圧、心音減弱は癌性心膜炎による心タンポナーデを示唆します。心囊液が心臓を圧迫して拡張障害をきたしているため、心囊ドレナージにより貯留液を排除して静脈還流を回復させることが治療となります。放置すれば閉塞性ショックに至るため速やかな処置が必要です。